研究室を一般公開し,楕円体鏡を用いた反射特性の計測システムや, 近赤外光を用いた透視画像撮影について紹介しました.
産研ものづくり教室に参加された小中学生の皆さんに, 「未来を担うみなさんへ 〜コンピュータビジョン研究の紹介〜」と題して, 普通のカメラでは撮影できない画像を撮影できる特殊カメラを紹介しました.
研究室を一般公開し,近赤外光を用いた撮影技術を紹介しました. 実際に近赤外光を用いて,手のひらの透視画像の撮影を実演し, 人間の眼では見えない静脈像が撮影できることを紹介しました. 透視画像から内部構造を推定するために, 光源を移動させながら透視画像を撮影することで, 遮蔽物の深さによって観測される光の伝播が異なる様子を解説しました.
「もっと見たい! 情報科学と生命科学からのアプローチ」というテーマで, 「計算機の演算で見えないものを見る」と題して, 本プロジェクトに関係する画像撮影技術を, 一般の方々を対象に紹介しました. 聴衆者は一般の方々でしたが,近赤外光の最適な波長や人体への透過性など, 核心に迫る質問が相次ぎ,参加者の熱意に圧倒されました.
主に高校生を対象に,本プロジェクトの基礎となる光線空間の概念を紹介しました. 通常のカメラではなく,格子状に配置した配置した2次元カメラアレイを用いることで, 4次元の光線空間を計測できる原理を紹介しました. また,4次元の光線空間を計測することで, シーンを撮影した後でフォーカス面を自由に変更したり, 複数の奥行きにのみフォーカスできる技術を紹介しました. さらに,特定の奥行きにある物体のみを消し去るデモを紹介しました.
研究室を一般公開し, 一般の方を含む約50名の訪問者に対して, 本プロジェクトに関連の深い近赤外カメラと光線空間カメラによる撮影技術を紹介するとともに,実際にその効果を体験していただきました. 近赤外線カメラの紹介では, 可視光の範囲外である目に見えない光の正体を説明しました. また,食品に混入した金属片を近赤外カメラで検査するデモや, 手の甲の静脈が鮮明に見えるデモを紹介しました. 光線空間カメラの紹介では, 縦5×横5に配置した合計25台のカメラを用いて, シーン中を通過する光線強度を記録できるシステムを紹介しました. この25台のカメラの映像中の輝度値を比較することで, ある特定の距離にある物体だけを消し去るデモを紹介しました.
本プロジェクトの研究協力者である井下智加さんが, 「物体中の散乱から物体の形状を求める」と題して, 光の散乱と形状の関係を紹介しました. 小中学生を始めとする約60名の一般の聴衆者を対象に, 散乱とは何か,散乱からどのような情報が得られるのかという原理を概説しました.
主に高校生を対象として, 本プロジェクトの基礎となる撮影の原理を, 「カメラに鏡を組み合わせると」と題して紹介しました. また,実際に様々な凸面鏡,凹面鏡,多面体鏡を手にとって見てもらうことで, 約120名の聴衆者に,その仕組みを直観的に感じ取ってもらいました.
本プロジェクトが目指している「安全な人体内部3次元構造の可視化」 の目的について説明しました. さらに,人体に対する透過性の高い安全な近赤外光を用いることや, コンピュテーショナルフォトグラフィと呼ばれるコンピュータを併用した撮影技術が土台となっていることなどを説明しました. 原理を直観的に理解してもらうため, 本プロジェクトに関連の深い撮影技術のデモを行いました. 表面で反射する光と物体内部に到達する光を分けて観察することができる「高周波照明」と, 特定奥行きのみを鮮明に可視化できる「高周波合焦投影」の実演を行い, その効果を紹介しました. 家族連れの方,大阪大学のご近所にお住まいの方, そしてもちろん学生さんや研究者の方も含めて, 60名を超える方々に本プロジェクトを紹介させていただきました.