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研究室名が造語なので想像しにくいかと思いますが, コンピュータがカメラを通してシーンを理解するコンピュータビジョンと, コンピュータが映像を作り出すコンピュータグラフィクスを2本柱にしています. コンピュータビジョンでは,対象物体の3次元形状,色,材質などを推定します. コンピュータグラフィクスでは,実物の持つ質感を再現することで,実物と見分けのつかないCGの作成を目指しています.
聞きなれない言葉かもしれませんが,コンピュテーショナルフォトグラフィも重要な研究テーマです. カメラによる写真撮影に計算を加えることで,撮影原理そのものを変えてしまい, これまでとは異なる方法でカメラを進化させる技術です. 普通のカメラでは撮影できない視覚情報を可視化,つまり見えないものが見えるようになることから, 産業界でも注目を集めている技術です.
最近は深層学習(ディープラーニング)にも力を入れています. 光としての物理現象を無視するのではなく,きちんと物理モデルに基づいた学習や, 我々が得意とする高度なセンシング技術と組み合わせた学習にも取り組んでいます.
明るくて清潔で居心地のいい研究室を目指しています. もちろん個人の机もありますが, それ以外にもみんなで相談したり情報共有できるスペースを広めに取っています. 入ってすぐの「クリエイティブサークル」に座ると様々な情報が得られるようになっています. 教員もドアを開放していますので,教員と学生の全員がひとつの大きな空間を共有している感じです.
競争的資金によるプロジェクトが複数進行中です. また,複数の企業と共同研究を進めています. 基本的には,それらの研究プロジェクトに関連した複数の研究テーマが提示され, 学生が自由に選ぶというスタイルです. 学生自身が,どうしてもやりたいというテーマを自分で決める場合もあります.
ちなみに,競争的資金によるプロジェクトは,分光カメラ,Time-of-Flightカメラ,熱カメラなど, 特殊なカメラを使った研究が多いです.共同研究をしている企業は, マイクロソフトリサーチ,三菱電機,イマジカ(映像制作会社)等です.
2023年度の修士論文の題目です.
2022年度の修士論文の題目です.
2021年度の修士論文の題目です.
一人ずつ,異なる研究テーマが割り当てられます. ただし,各自が完全にバラバラに研究を進めるのではなく, 似た研究テーマごとにグループを作り,ツールやアイデアを共有します. 週に1回グループミーティングを実施し, 現在の取り組み状況を報告したり,困っていることを相談したり, わからないことを質問したりしています.
全員が参加するミーティングが週1回あり, 数名が学会発表のような形式で進捗状況を発表したり, 最新の国際会議の論文の内容を紹介します. これにより,自分の研究テーマだけではなく, 研究室メンバー全員の研究を理解することができ, さらに世界の最先端研究事例を学ぶことができます.
人それぞれ,自分の使いやすい環境を整えています. 情報科学領域では,1人1台ずつMacBookAirが貸与されます. それとは別に,研究室のWindowsノートPCなども併用します. ディスプレイは十分な数がありますので,作業しやすいように各自で工夫しています.
博士前期課程の修了生は約60名強います. 就職先はグループ会社も含めると, パナソニック9名,三菱電機4名,ソニー4名,日立2名,NECなど, 電機メーカー系が多いようです. カメラに関連した研究をしていることもあり,リコー2名,キヤノン,オリンパス,などにも就職しています. 本田技研2名,デンソー2名,マツダなど,自動車関係もいます. クボタ3名やヤンマーも増えてきています. 最近では,ヤフー2名,ソフトバンク2名,楽天などIT系も増えてきました.
博士後期課程の修了生はまだ6名で,それぞれ 九州大学(助教),国立情報学研究所(特任研究員),センスタイムジャパン, 奈良先端大(博士研究員),オプテックイノベーション合同会社,旭化成に就職しています.
最近はほぼPythonになってきました. カメラを制御したり,数値計算したり,深層学習をしたりします. プログラミングはできるに越したことはありませんが, プログラミング経験がほとんどなく, 研究を進めながらプログラミングを学んだという学生もいます.
朝から来て夕方には帰る健康的な生活を奨励していますが, 厳密なコアタイムは設定していません. 研究室の定例ミーティングは出席が必須ですが, それ以外の時間帯は,やることさえしていれば比較的自由です. 就職活動は重要なイベントですので,事前に連絡すれば定例ミーティングを休むことも認めています.
正規生では修了者も含めると, 中国7名,ベルギー1名,タンザニア1名,インドネシア1名,ブラジル1名,メキシコ1名,パキスタン1名です. これまでの短期滞在者は,フランス11名,アメリカ1名,ドイツ2名です. 特にフランスやアメリカの大学とは長らく共同研究をしていますので,人材交流が盛んです.